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開催の辞

 
​​概要

近年の機械学習,特に深層学習(ディープラーニング)の技術発展に伴って,機械学習を利用するシステムは急速に社会に浸透しつつあります.しかし,機械学習を利用するシステム(以降,機械学習システム)の開発や運用,保守において,効率や信頼性を向上するための工学的原則や方法論などの知見は確立されていません.特に,振る舞いの不確かさなどの機械学習システム固有の性質に起因して,これまでのソフトウェア工学における知見やシステム開発・運用のプラクティスは通用しないことがあります.この現状を踏まえ,機械学習システムに対しては「機械学習工学」ともいうべき新たなパラダイムの確立・体系化が必要と考えます.​

私達は「有志一同」として,2017年9月のソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2017でのパネル討論をきっかけに,この「機械学習工学」に対する活動を始めました.2017年度後半には,産業界における問題意識の議論を中心としたイベントを4つ開催し,企業所属の方々を中心として,多くの実務者・研究者の方々にお集まりいただきました.

この活動をより大きく拡げていくため,2018年4月より日本ソフトウェア科学会の研究会として活動を行うこととなりました.機械学習とソフトウェア工学・計算機システム工学,あるいは研究者と実務者,それぞれの立場から,機械学習システムに対する問題提起や研究報告,工学的原則・プラクティス,開発や運用のツールについて情報を交換しあい,議論する場を提供していきます.

石川冬樹

国立情報学研究所 先端ソフトウェア工学・国際研究センター 副センター長
電気通信大学 電気通信大学 大学院情報学専攻 客員准教授
総合研究大学院大学 複合科学研究科情報学専攻 客員准教授
AIプロダクト品質保証コンソーシアム 運営副委員長

​機械学習工学研究会 主査

【プロフィール】

国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 准教授.機械学習工学研究会 主査.
ソフトウェア工学および自律・スマートシステムに関する研究・教育に従事.特に,形式手法,自動テスト生成,最適化・機械学習といった技術の活用や,サイバーフィジカルシステムなど先端システムにおける品質保証に興味を持つ.

​講演スライドはこちら(SlideShare)
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